[レポート] Kubernetesの利用・普及、その先は何か? #linedevday_report
Kubernetesの利用・普及、その先は何か?
2019年11月20日(水)・21日(木)にグランドニッコー東京 台場でLINEのデベロッパーカンファレンス「LINE DEVELOPER DAY 2019」が開催されました。
本記事は、セッション「Kubernetesの利用・普及、その先は何か?」をレポートします。
スピーカー
- 河 宜成 [ゼットラボ株式会社 代表取締役]
セッション概要
ゼットラボ株式会社代表取締役。2008年にヤフー株式会社に入社。さまざまなプロジェクトにおいて、Webサービス開発職、Androidアプリ開発職を経験後、開発部長に就任。2015年ゼットラボ株式会社の立ち上げに参画し、ソフトウェアエンジニアおよび開発マネージメントを担当。2017年より同社代表取締役に就任。以降、最新のITインフラを支える技術を、ヤフー社に提供し続けるため邁進している。
レポート
- 自己紹介
- ヤフーに新卒入社
- Webサービス、Androidアプリなどを経験
- 2015年にゼットラボの立ち上げに参加
- 2017年より現職
- ゼットラボ株式会社
- 技術で新しい世界へシフトする
- ヤフーの100%子会社
- ヤフーの大規模インフラを支えるR&Dを行なっている
- 質問
- コンテナとプロダクションを使っているか? : 結構いる
- k8sをプロダクションで使っているか? : 結構いる
- コンテナおさらい
- Dockerが有名
- 仮想化技術をまとめたプラットフォーム
- Mac, Windowsなどをサポート
- k8s
- コンテナのデプロイ、スケーリング、管理を行う
- Google社内で使っていたものがOSS化
- 周りを見渡すとk8sサービスだらけ
- EKS, AKS, ...
- Googleトレンドで話題性を見てみる
- Dockerが2015年に人気が出始める
- 2018年ぐらいからk8sの人気が出始める
- プロダクションでのコンテナ利用状況
- ワールドワイドで73%
- 国内は9.2%
- プロダクションでのk8s利用状況
- ワールドワイドで47%
- 日本はデータなし
- Z LabはContainer as a Service(CaaS)を開発
- CaaSとしてヤフーに提供
- 利用者のサポートなどもやっている
- Dockerが有名
- 今日のテーマ : なぜゼットラボがCaaSを作ったか?
- なぜk8sを選定したか
- ゼットラボは2015年に創業
- ビジョンはいけてるモダンなインフラを作ること
- Cloud Native Trail Map
- いかにクラウドネイティブなアプリケーションの道を歩んでいくか
- 当時はなかった
- 当時からコンテナに着目していた
- コンテナ化がもたらしたこと
- kernel依存であり、OS依存ではなかったこと
- Immutable Infrastructureを体現できる
- どの環境でも同じイメージで稼働できる
- 解決しなかったこと
- 大量のサーバーに展開する方法がない
- 複数のコンテナを連携する場合も困難
- 過去にはコンテナのオーケストレーションサービスはあった
- Docker Swarm、Mesosなど
- コミュニティ、スポンサーなどがたくさんある
- k8sを採用
- k8sの運用はハード
- 保守運用コストが非常に高い
- k8sの運用に加えてのVMの運用
- ソフトウェアの問題はソフトウェアで解決、CaaSを開発
- CaaS開発チームの立ち上げ
- ソフトウェアエンジニア4名
- OpenStack
- 欲しい時にk8sが手に入るように
- 優れているところ
- Declertative object configutation
- 調整ループが可能。
- Declertative object configutation
- K8kをフレームワークとして利用する
- CaaSをヤフーに導入
- Yahoo!ズバトクで利用
- Maybe You don't need k8s
- 本当に必要かどうか考える
- ビジネスがスケールしてからで良いのではないか?
- k8sを使いたいという背景は?
- 教育 / 啓蒙 / アドオン / サポート
- なぜそんなことをするのか?
- エンジニアが組織の内外に発信するようになった
- プラットフォームの連携とインフラの増強
- この後に何を作るか?
- 周りで何が起きているかを注視する
- 様々な用途で拡大する
- Cloud Native Landscape
- ゼットラボは、いま何に取り組むのか
- 運用が大変、開発に集中したい
- Stateless App on k8s
- k8sでステートを持つアプリケーションのサポート
- クラウドネイティブな認証
- ゼロトラストネットワーク
- 技術コミュニティへの貢献
- Qiitaに記事を投稿
- 開発メンバーが各ミートアップに参加
- 最新技術を使う・作る・共有する
まとめ
k8sを立ち上げ、運用する上での課題やノウハウが詰まったセッションでした。企業での技術貢献のお話も聞けたのがとても好印象でした。最新技術をコミュニティで持ち上げていきましょう!